女性の眠りは浅い?睡眠障害の原因と寝不足の改善で得られる効果

女性の眠りは浅い?睡眠障害の原因と寝不足の改善で得られる効果

眠る女性

そもそも女性は眠りが浅い

男女問わず、睡眠不足が多いと言われている日本人にとって、睡眠障害は健康に悪影響を及ぼす原因の一つです。

生物学的にも男性に比べ女性は眠りが浅いと言われており、女性にとって睡眠不足は健康面以外にも美容面でも良くありません。

そこで、今回は女性の眠りが浅い原因と睡眠についての改善方法や睡眠障害で起こる身体への影響を紹介していきます。

女性の睡眠が浅い理由

男性よりも女性の方が睡眠時間は短い傾向にあります。

結論から言うと、自分の子どもを守るため女性の方が男性に比べ眠りが浅いとされています。

実際に子どもがいない独身女性の場合でも、将来、子どもを産んで育てるには常に子どもを守らなくてはいけません。

例えば、野生の動物が良い例で、子どもを持つメス親は常に外的から子どもを守るために危険と隣り合わせです。

自然界でも野生の動物は睡眠中に敵に襲われる可能性が常につきまといます。

そして、狙われるのは、大人よりも力のない子どもです。

例え就寝中であっても、子どもの異変や声に少しでも敏感に反応し守らなくてはいけません。

人間も同じで、本能的に女性は子どもを守るための使命がプログラムされています。
そのため、女性は男性に比べ生物学的にも眠りが浅いのです。

更年期による睡眠障害

女性の場合、更年期になると特に睡眠が浅くなるといったことがあります。

理由は、ホルモンが関係しており更年期には特に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下することで、睡眠障害を起こします。

症状は寝つきが悪かったり、何度も夜中に目が覚めてしまうといったことが代表的です。

更に親の介護が重なるタイミングと更年期を迎えるタイミングと重なりますので、余計にストレスが掛かり眠れなくなります。

冷え性やむくみが原因

冷え性やむくみも女性特有の症状と言えますが、このような状態のまま放置しておくと、睡眠障害を起こしてしまう大きなきっかけになります。

冷え性があることで足先が冷えたまま、なかなか眠りにつけず、更には夜中にトイレで目が覚めてしまいやすくなります。
むくみも同じで、水分を必要以上に身体に溜めてしまうことで、排出されるはずの老廃物の影響で血行が悪くなります。

血行が悪くなると冷えを引き起こしてしまい睡眠が浅くなります。

仕事のストレスによる睡眠障害

最近では多くの女性が社会進出を果たし、役職に就くことも珍しくなくなりました。

その結果、責任感による過度のストレスと家事によるストレスの両方で、なかなか寝付けないなどのトラブルが多いようです。

男性の場合、結婚していれば、奥さんに家事を任せることもできますが、女性は例え結婚していたとしても仕事と家事をしないといけませんし、更に子どもがいる家庭の場合、その負担は想像以上です。

男性に比べ女性は社会的地位を築いてしまうと、職場に負担も掛けれないため、家にいたとしても職場の事や子どものことなどで、常に気を遣っている状態となります。

常に気を張り巡らさせているため、落ち着く暇もなく緊張状態にあります。
このような理由からも仕事と家庭の両立からも女性の睡眠が浅い原因の一つとなります。

女性ホルモンの影響

女性の場合は生理前や生理中、生理後といったように身体が変化します。

人によっては、生理前や生理中はホルモンの影響により、なかなか眠れないなどといった症状が出ます。

その結果、昼間に猛烈な眠気に襲われることがあります。

このような症状は月経前症候群(PMS)と呼ばれており、女性ホルモンが原因で起こるとされていますが、詳しいことはよく分かっていないようです。

月経前症候群(PMS)には、睡眠障害以外にも生理前のイライラや過食、めまい、倦怠感などもあります。

いずれにしても月経前症候群(PMS)が原因で睡眠障害を引き起こすのは、間違いないと言えます。

日本人の睡眠時間

女性の睡眠が浅い原因が分かったところで、日本人の睡眠時間と理想の睡眠時間についても少し触れておきます。

日本人の平均睡眠時間は海外から見ても睡眠時間が足りていない国と言われています。

総務省が調査した過去5年間による睡眠時間の平均は性別や年齢によっても変わるものの、約7時間~7時間30分が平均で、働き盛りの20代~40代の睡眠平均時間は約7時間10分という結果です。

このように見ると思っている以上にしっかりと寝れているように感じますが、職業柄や社会的な地位によっても平均睡眠時間よりもはるかに短い時間しか取れない人もいるのは事実です。

同じ時間に寝ても元気な人と疲れている人の理由

同じ時間に就寝したのに関わらず、いつまでも眠い人と元気な人がいることに疑問を感じた人もいるのではないでしょうか。

その人の体調や生活習慣によっても回復力の強さや疲れの残り方は違いますが不思議です。

実はその理由に睡眠にタイプがあるためだと言われています。

ショートスリーパー

同じ睡眠時間でも元気な人は、ショートスリーパーと呼ばれるタイプです。

その名の通り、基本的に短い時間でも十分な睡眠を得ることができるため、睡眠時間であっても十分に体力が回復します。

また、ショートスリーパーの人の平均睡眠時間は6時間程度と言われており、短い睡眠であっても目覚めが良く、アクティブに動くことができます。

ショートスリーパーの人と言うのは遺伝子が関係しているため、ショートスリーパーになりたくてもなれるものではありません。

多くの人は睡眠時間が足りない状態が長く続くと、必ず健康を害してしまいます。

ロングスリーパー

ロングスリーパーの人は、ショートスリーパーの人の逆で長い睡眠を要するタイプです。

このタイプの平均睡眠時間は10時間程度の人と言われています。

ロングスリーパーの人もショートスリーパーのと同じく遺伝子が関係しています。

また、ロングスリーパーであっても職種や日中の活動容量により、睡眠時間が変動するため、必ずしも10時間の睡眠を取る訳ではありません。

バリュアブルスリーパー

バリュアブルスリーパーは、短時間睡眠でもなく長時間睡眠でもない中間のタイプです。

最も多いタイプがバリュアブルスリーパーです。

平均睡眠時間が7時間~9時間とされています。

そのため、バリュアブルスリーパーの人が7時間未満の睡眠しか取れていない場合、寝不足となり、日中の眠気に襲われる確率が高くなります。

このように同じ時間の睡眠を取っていても元気な人とそうでない人とでは、遺伝子が違うため回復力などに差が出てしまいます。

睡眠が十分に取れているかどうかの判断

睡眠時間のタイプに差があるとしても、実際に自分がどのタイプなのか分からない人もいるかもしれません。

どのくらい睡眠時間を取れば十分に睡眠が取れているのか気になるところです。

その判断基準は、自然に目覚めることができるかどうかです。

休日に寝だめしようと思って寝ているのに、自然に目が覚めてしまうといった経験がある人も少なくないのではないでしょうか?

人間の身体は十分に睡眠が取れて入れば、目覚ましがなくとも自然に目が覚めるようになっています。

そのため、平日の朝であっても、十分に睡眠が取れていれば起きた時の倦怠感や疲れが残らず、すっきりと目覚めることができます。

朝起きた時に倦怠感や眠気が取れない場合は、明らかに睡眠時間が不足しています。

睡眠時間が不十分であると身体にも影響を及ぼします。

睡眠不足の影響

特に女性にとっては、睡眠不足は害でしかありません。

あまりにも睡眠不足が続いている場合は、仕事を休んででも寝る時間を確保する方が身体のためです。
寝るためだけに仕事を休むなんて、ありえないと思う人も多いかもしれません。

しかし、仕事は身体を保証はしてくれませんし、睡眠不足が続いた結果、身体を壊してしまい病院通いになってしまうと元も子もありません。

また、体育会系の昔ながらの職場であれば、会社を休むことイコール悪みたいになっているかもしれませんが、昭和の風習が続くような会社はこの先、存続していくことは難しい世の中になってきていますので、休む勇気も時には必要です。

糖尿病やがんのリスク

特に働き盛りの女性は注意が必要です。

夜遅くまで働いていると、なかなか自分のことに気が回らず、後回しになりがちです。
睡眠不足による被害は、糖尿病やがんのリスクにつながります。

睡眠不足から血圧があがってしまい、生活習慣病を引き起こします。

血栓などもできる原因になりますので、そうなる前に十分な睡眠を心がけるように仕事の調整や休暇をしっかりと取る必要があります。

精神障害

女性の場合、寝不足でなくても女性ホルモンの影響で自律神経が乱れやすく、とてもデリケートです。

眠りが浅いと身体の修復が不完全のままとなり、ストレスもリセットされません。
その結果、精神的に不安定となりやすく、今まで問題なかったようなことでも精神的にダメージを受けやすくなります。

年齢とともに自殺が増えるのもこのように睡眠が浅くなってしまい、上手く精神状態をコントロールができないためです。

寝つきが悪かったり、眠りが浅いと感じる場合、適度な運動や湯船にしっかりと浸かるなど早目の対策が必要です。

記憶障害

睡眠中に行われる身体の機能の1つに記憶の整理があります。

睡眠中に夢を見るのはこの記憶整理のためだといわれており、眠りが浅いと記憶整理の途中で記憶を保持する作業が行われなくなり、物忘れや同じミスを繰り返してしまうなどの記憶障害が起こります。

また、寝不足になると脳が委縮しアルツハイマーになるとも言われています。

女性に多い難聴

最近では、睡眠障害が原因で難聴になる人が増えています。

実際に私も寝不足が原因で突発性難聴を引き起こした経験があります。

突発性難聴にも種類があるようですが、私の場合は低音障害型感音難聴を発症しました。

私の場合、特に精神的なストレスはなく運動も適度に行っていましたが、難聴を発症する2日程前から眠りが浅く、更にパソコン仕事の疲れから、軽い頭痛に見舞われその日は頭痛薬で抑えたものの改善されず、難聴を引き起こしています。

20代~40代の女性に多く発症する現代病の一つで、いきなり耳がボワーンと音を立てて水の中にいるよう感覚に陥ります。

酷い場合は眩暈も発症します。

そのため、生理前のホルモンバランスが崩れやすい時期は発症リスクも高くなります。

また、厄介なのが、放置しておくと聴力が低下し聴力の改善はほぼ不可能になります。

突発性難聴は発症してから、2週間以内に処置をしないと聴力を失う可能性が高くなります。

実際に病院でもこのように診断されました。

眠りが浅いせいで、寝不足になると、平衡感覚を司る部分に内リンパ液が増えてメニエール病や突発性難聴を引き起こす原因になります。

突発性難聴になる前触れとして、頭痛や眼精疲労などの症状が起こる場合が多く頭痛や眼精疲労を感じたら、その日は早くベッドに入るなどの対処をされると予防になります。

一度、突発性難聴を発症すると再発の可能性が常にあるので、発症しないように睡眠を十分に取るようにし、耳鳴りが長く続く場合は放置せず、直ぐに耳鼻科で診てもらうようにして下さい。

乾燥肌になる

睡眠が浅く睡眠不足になると、肌のバリア機能が低下しお肌の水分が蒸発しやすくなります。

しっかりとお手入れをしていても乾燥しやすく、冬は肌が乾燥によって、粉がふくなどの症状が現れます。

十分な睡眠を取ることで肌が正常化され、バリア機能も保持されます。

特に皮膚の薄い目の下や口元などが乾燥しシワとなり、老化を早めてしまう原因にもなります。

ニキビができる

ターンオーバーがしっかりと行えていないと、ニキビもできやすくなります。

睡眠で得られる成長ホルモンによる修復機能が働かず、ストレスも持ち越されてしまうので、ストレス性ニキビもできやすくなります。

睡眠不足によるニキビは、ニキビが治ったとしてもニキビ跡が残りやすく、シミの原因にもなります。

他にも睡眠不足は男性ホルモンが過剰分泌されますので、そのせいで皮脂を過剰に生成しニキビとなります。

ニキビ用の化粧品を使うのも良いですが、ニキビを早く確実に治したい場合は睡眠の質を上げることも重要です。

髪のトラブル

睡眠中は成長ホルモンが分泌されますが、睡眠が不足するとホルモンの分泌が妨げられ、抜け毛や白髪や切れ毛、枝毛の原因になります。

理由の一つに成長ホルモンは、生命維持に重要な箇所である脳や内臓から優先的に作用します。

そのため、しっかりと睡眠が取れていれば、余った成長ホルモンが肌や髪に供給されていきますが、睡眠が足りないと爪や肌、髪には十分に供給されずに老化が進んでいきます。

太りやすくなる

性別に関係なく、睡眠障害や睡眠不足が続いてしまうと、基礎代謝が落ちてしまいます。
そのため、就寝中に働く成長ホルモンが完全に機能できず、余分な脂肪が身体につきやすくなります。

ダイエットをしているのであれば、睡眠不足は大敵です。
しっかりと身体を休めることで、翌日の身体のパフォーマンスが違いますし、肥満を予防することで、肥満と関連する病気を予防することもできます。

就寝前の工夫

女性は眠りが浅いため、就寝前の工夫も必要です。

就寝前に少し工夫をするだけでも睡眠の質が向上され、例え少々睡眠時間が不足していても目覚めが良くなります。

また、睡眠の種類には、以前に書いた睡眠負債から起こる美容への悪影響!良質な睡眠で美容液よりも効果のあるエイジングケアで紹介していますので、そちらも併せて参考にしてみて下さい。

就寝前に温かい飲み物を飲む

夜中のトイレで何度も目が覚める場合は熟睡できている可能性がとても低いです。

このような場合、なるべく就寝前に水分を摂らないようにするか、カフェイン入りの飲み物を控え白湯やホットミルクを飲んで体の芯を冷やさないようにしてから、ベッドに入ることです。

また、就寝直前に適量以上の飲酒は禁物です。

アルコールが身体に残り過ぎてしまうと、睡眠時間が長くても睡眠の質は悪くなります。

身体の疲れも十分に取れません。

就寝前にスマホやパソコンを操作しない

就寝前にスマホを操作している人も多いのではないでしょうか。
就寝前にスマホやパソコンなどの画面を見ることで、画面から発せられるブルーライトの影響により、脳が刺激を受けてしまい興奮状態になってしまいます。

そのため、本来、就寝前は副交感神経が優位になり、眠たくなるのですが、スマホなどを操作することにより、交感神経が優位となってしまい、いざ寝ようとしてもなかなか寝付けない状態になってしまいます。

睡眠不足や睡眠が浅い場合は、就寝前の過ごし方を見直すのもとても大切です。

また、ブルーライトに関しては、以前に書いたブルーライトの健康被害はあるの?パソコンメガネの重要性と身体に与える影響と老化で紹介していますので、そちらも併せて参考にしてみて下さい。

寝具の見直し

意外にも睡眠不足に多い原因が身体が凝る場合です。

寝ている間に何度も寝返りをうってしまい、その度に目が覚める場合はベッドや布団、枕が体に合っていない可能性が考えられます。

就寝前にストレッチを15分~30分程度行うだけでも改善されますが、就寝中は無意識で同じ態勢を取ります。

朝起きた時の肩こりや疲れを感じたら、布団や枕を見直すのも改善方法の一つです。

普通の枕に比べ値段は高くなりますが、身体に合った枕を使うだけでも翌日の疲れが変わります。

特に冬場は寒く体がこわばりやすいので、寝ている間の姿勢に注目し自分の体に合った布団や保温機能にも目を向けてみると良いでしょう。

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まとめ

女性は眠りが浅い傾向にあり、常に睡眠不足である人はとても多いようです。

少しの物音で起きるのも男性よりも女性の方が多いので、眠くなったタイミングで眠るのが理想ですが、なかなかそういう訳にもいきませんので、できるだけ睡眠の質を上げることが良いでしょう。

睡眠時間は一番削りやすい部分でもあります。

ですが、あまりにも睡眠時間を軽く見ていると、私のように知らない間に身体を壊してしまいます。

そうならないためにも、早めに自分で気づいて対処していくことが得策です。

仕事で頑張る女性もとても素敵ですが、睡眠時間の代償を払っているということだけは忘れないで下さい。

 

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