何故、身体に黒ずみができるのか?
身体の黒ずみと言っても黒くなる箇所によっても原因は異なりますが、ほとんどの場合は摩擦によるものです。
顔のお手入れはしっかりとできていても残念ながら、肘や膝が黒く黒ずんでいると清潔感を感じません。
特に肘や膝の角質ケアは後回しにしてしまうことが多っかたり、しっかりと身体を洗えていない場合も多いようです。
薄着になる季節は、肌の露出が増え人の目につきやすくなるため、身体の黒ずみを改善しケアしていく方法を紹介します。
黒ずみができる外的原因
身体の黒ずみの原因は摩擦によるものが多いですが、身体に黒ずみができる箇所というのは決まっています。
多くの場合、肘や膝、ワキ、デリケートゾーンといったところではないでしょうか。
摩擦により、黒ずみになることは間違いなのですが、黒ずみを改善する場合、どのような摩擦によって身体に黒ずみができるのかを理解しておく必要があります。
肘や膝の黒ずみ
肘や膝に黒ずみができる原因の一つに衣服との摩擦が考えられます。
特に肘や膝は曲げる部分のため摩擦が起きやすい箇所なのですが、皮膚自体が厚いため衣服と摩擦が起こっていても自覚がない場合がほとんどです。
その他にも肘や膝をつくといった日常の何気ない動作も黒ずみになる原因です。
更に肘や膝は汗をかきにくい箇所でもあります。
その理由には汗腺が少ないため、乾燥しやすく摩擦などからの刺激に皮膚を守ろうとし、更に皮膚が厚くなり肘や膝が黒ずんでしまいます。
毛穴の中に古い皮脂や角質が酸化し黒ずみとして皮膚の表面に存在するため黒く見えます。
くるぶし辺りの黒ずみ
夏になるとサンダルを履く機会が増えますが、意外とくるぶしは見られていることが多いパーツです。
特に電車は相手の足元に目が行きやすく、くるぶしが黒ずんでいる女性も少なくありません。
くるぶし周辺の黒ずみは、お手入れを全く行っていないと、30代になる頃には角質が溜まり黒くなっていきます。
更にくるぶし周辺汗も腺が少ないため、新陳代謝が悪く意識してお手入れしないと黒くなる一方です。
他にもくるぶし周辺が黒くなる理由に日焼け止めやボディークリームなどを塗ったまましっかりと洗えていない場合にも起こります。
ボディークリームや日焼け止め肌に残ったままの場合、汚れが蓄積しやすく角質が余計に溜まりやすくなります。
くるぶし周辺が黒いと足元から年齢を感じさせてしまいますので、くるぶし周辺が黒ずんでいなかったとしても、触った時に皮膚が固くなっているような場合も要注意です。
ある程度、意識して洗うようにすることも必要です。
デリケートゾーンの黒ずみ
デリケートゾーンの黒ずみも肘や膝と同じで、ショーツなどのしめつけが原因で摩擦が起こります。
そのため、ショーツに沿って黒ずんでいる人も多いようです。
締め付けのきついショーツは、皮膚に跡が残り年月とともにメラニンが生成されてしまい色素沈着を起こし黒ずみとなります。
特に紐パンと呼ばれるショーツも紐の部分だけ皮膚に圧力が掛かり、集中的に黒ずみを起こす原因にもなります。
下着はその上から衣服を重ねて着用するため、衣服の刺激と下着の刺激を起こします。
デリケートゾーンの黒ずみは、ショーツのゴムの締め付けによることが主な原因のため、サイズに合わない下着を着用している人は見直すことも必要です。
また、デリケートゾーンの皮膚は柔らかく、足の付け根は歩いたりするだけでも摩擦が起こります。
そもそも摩擦に弱い部分で、ターンオーバーの乱れでも黒ずみになる原因です。
洗いすぎによる黒ずみ
たまに黒ずみを改善しようとして、念入りに洗う人もいるようですが、かえって良くありませんし、黒ずみを悪化させる原因になります。
必要以上にボディタオルでこすって洗うのは色素沈着になる原因となるので、要注意です。
ワキの黒ずみ
ワキに黒ずみや茶色くなっている場合、カミソリや除毛クリームなどで、皮膚が荒れ色素沈着を起こしていることが考えられます。
毛抜きやカミソリでムダ毛の処理をしていると埋没毛と呼ばれる状態になります。
埋没毛は皮膚に毛が埋まっている状態で、その状態こそが黒く見える原因となりますので、ワキだけに限らず、デリケートゾーンのムダ毛処理をカミソリや毛抜きなどで手入れしている人は症状を悪化させ皮膚の色素沈着を招きますので、お手入れ方法を根本から見直す必要があります。
他にもワキガの人はワキが茶色くなったり、黒ずみになりやすいと言われています。
また、脱毛の方法について気になる人は、以前の記事に脱毛の種類と効果!実際に全ての脱毛方法を体験!家庭用脱毛器の効果も紹介も書いていますので、良ければ参考にしてみて下さい。
メラニンの過剰生成で黒ずみになる
身体にできる黒ずみは、メラニンが過剰生成された際に起こります。
メラニンの過剰生成は摩擦が引き金となっています。
メラニンと聞くと紫外線や日焼けのイメージしますが、日焼けは火傷と同じです。
摩擦も日焼けと同様に火傷と同じ状態です。
そして、肌は摩擦などの刺激を受けると皮膚を保護しようと働き、メラニンを生成させ皮膚を硬くしてしまいます。
特にデリケートゾーンはメラニンの活動が活発で他の肘や膝に比べ黒ずんでいる場合がほとんどです。
更に厄介なのが、メラニンが過剰生成されてしまうと、皮膚組織自体が長年の摩擦などのせいで乱れているため、黒ずみが改善されにくいことです。
黒ずみによる色素沈着の改善方法
黒ずみの原因が分かったところで、改善できるなら改善していきたいものです。
ただ、一度、黒ずみになってしまうと、なかなか元のような肌に戻るのは時間が掛かりますし、元のような綺麗な肌に戻れる保証もありませんが、少しはケアすることである程度は改善できますので、気になる人は試してみる価値はあると思います。
ピーリングで黒ずみ改善
摩擦が原因で黒ずみができるのにピーリングをしてしまえば、余計に悪化するのではないかと思う人もいると思いますが、摩擦を起こし黒ずみが起こしターンオーバーが乱れ黒ずみになった場合、古い皮膚が剥がれずに皮膚に残ってしまっていることがあります。
例えば、このような場合、皮膚から余分や垢や老廃物を取り除き皮膚を柔らかくしてあげることも必要です。
デリケートゾーンは専用のピーリング剤や美白効果の入った商品もあるので、心配であればそのような商品を使用してみるのも一つの方法です。
顔に使っているピーリング剤があれば、それを代用するのも効果的です。
また、ピーリングは肌のターンオーバーが正常に出来ていない場合に有効なため、肘や膝には効果的です。
参考 | 商品名 | 価格 |
---|---|---|
Amazon | WHITH ピーリングジェル 黒ずみ顔用 250g | 1,513円(税込) |
楽天 | 【DHC直販】モイストリッチ クリアピーリングジェル 角質ケア | 1,650円(税込) |
ボディスクラブで黒ずみケア
ピーリングと一言に言っても色んなタイプの商品があります。
その中でも代表的なのは薬剤を塗って落とすだけの物やボディスクラブと言われる細かい粒子で黒ずみを取り除く物です。
ボディスクラブは粒子が入っているため力を入れしまうと摩擦が生じ軽い火傷のようなことになることもあるため、優しくこすって使用するようにして下さい。
また、毎日ピーリングを行う必要はありません。
肌のターンオーバーが正常に戻ると必要なくなりますので、少しの変化でも肌が柔らかくなった感じがすれば、様子を見ながら気になる時に行う程度で丁度良いです。
目安としては、不規則な生活が続き肌全体にくすみが出たと感じる時や肌の調子がいまいち整っていないなと感じる時はターンオーバーが乱れているいる可能性がありますので、このような場合にボディスクラブを使ってケアします。
保湿で黒ずみ改善
黒ずみを悪化させず、改善させていくには、保湿もとても重要です。
顔と同じように化粧水や乳液を使うのもお勧めですが、化粧水を使うのに抵抗がある場合、ニベアクリームやワセリンなどの商品で保護するイメージで保湿して下さい。
但し、夏の暑い季節は塗り過ぎには注意です。
薄く伸ばして、肌を軽くラップするイメージで十分です。
もし、乾燥が気になる場合はシアバターなどのしっかりとしたクリームを使用するのも効果的ですが、デリケートゾーンの使用は控えた方が良いです。
密閉される個所で露出の少ない部分で風通しが悪いため、ニキビなどの原因となります。
因みにシアバターとは、アフリカのサバンナに自生しているシアという木のことで、そのシアには肌を綺麗にする成分がたっぷりと含まれています。
重曹を使った黒ずみ改善
掃除や料理に良く使われている重曹ですが、黒ずみの改善にも効果を期待できます。
また、黒ずみの改善として使用する場合の重曹は、必ず料理用の重曹を使用するようにして下さい。
重曹には2種類あり、掃除用と料理用があるので間違わないように気をつけて下さい。
使う重曹を間違えると黒ずみが余計に悪化する場合がありますので、要注意です。
また、重曹ケアは主に毛穴の黒ずみに効果があります。
そのため、摩擦で起きた黒ずみには効果がありませんので、ワキなどの毛穴が多く存在する箇所に使うとより効果的です。
重曹を使った黒ずみケア
- 重曹と水を用意。
重曹を用意したら、重曹と水を同じくらい混ぜ合わせます。 - ペースト状になるまで混ぜ合わせる。
重曹がペースト状になれば完成です。 - 重曹を塗る。
黒ずみの気になる箇所にペースト状になった重曹を塗っていきます。 - 15分程度、パックする。
- 洗い流す。
洗い流す際、こすらずにシャワーの圧力だけで洗い流すようにするのがポイントです。 - 保湿ケアを行う。
重曹パック完了後、必ず保湿ケアを行い乾燥を防ぎます。
ハイドロキノンで美白し黒ずみ改善
美白として効果の知られるハイドロキノンですが、黒ずみや色素沈着を改善してくれる効果があります。
また、実際にハイドロキノンを使用すると黒ずみだけではなく、日焼けによるシミも薄くなります。
但し、市販で売られているようなハイドロキノン入りの化粧品は、ハイドロキノンの濃度がとれも低く効果を感じにくいこともよくあります。
しかし、濃度が濃いとハイドロキノンによる肌トラブルになることも多く、効果がある反面、劇薬であるという特質があります。
そのため、濃度の高いハイドロキノンは医療機関でしか取り扱うことが許されておりません。
医療機関で処方されるハイドロキノンも10%くらいが、最高濃度くらいです。
肌が弱い人であれば市販で販売されている、超低濃度のハイドロキノン入りの商品で試してみる方が良いと言えます。
ハイドロキノンは少量であっても、メラニンの生成を抑え皮膚の外に排出するように働いてくれます。
そのパワーがハイドロキノンが入っているかいないかで同じ美白化粧品でも全く効果が違ってきます。
効果を期待し過ぎるあまり、高濃度のハイドロキノンの方が早く効果が出るのではないかと思うかもしれませんが、ハイドロキノンは効果が強いため、低濃度でも効果は期待できます。
因みに市販されているハイドロキノン入りの商品は、だいたい1%前後です。
どうしても黒ずみが気になる場合、ハイドロキノンを医療機関で処方してもらうことが手っ取り早いのですが、ハイドロキノンは紫外線に当たると逆にシミになりますので、寝る前のケアのみ行うことが重要です。
また、ハイドロキノンの効果については、以前の記事にハイドロキノンでシミが薄くなる?市販のクリームで1ヶ月間試しみた結果と使用上の注意点で紹介しておりますので、良ければ参考にしてみて下さい。
睡眠不足の改善
睡眠不足が続くと自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れてしまうと、ホルモンバランスも乱れ肌に悪影響を及ぼします。
肌の再生は寝ている時に盛んに行われますが、睡眠不足であると正しく肌のターンオーバーが行えず、古い細胞組織や角質を定着させてしまいます。
その結果、黒ずみの原因となり、なかなか改善するのが難しくなります。
身体の黒ずみだけではなく、肌の健康のためにも睡眠時間をしっかりと確保することも必要です。
身体の黒ずみ改善方法
色素沈着や角質が原因で起こる黒ずみの改善方法について紹介します。
直ぐに効果がでなくても続けることにより、黒ずみの改善が期待できますので、参考にしてみて下さい。
ショーツはシームレスを使う
股関節周辺やIラインは、長期間にわたる摩擦が原因で多かれ少なかれ色素沈着を起こします。
特に選ぶショーツも重要で、ショーツに縫い目があると厚みがあるため、摩擦を起こし黒ずみの原因になります。
更に生理の時も縫い目があることで、通期性が悪くなり、蒸れる原因にもなります。
そのため、縫い目がないタイプのシームレスショーツを選ぶことで、黒ずみを軽減させることができます。
価格も割とお手頃で手に入れやすいため、洗い替えを含め2~3枚あると便利です。
シームレスショーツは縫い目がないので響きにくい
参考 | 商品名 | 価格 |
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Amazon | 【日本正規品】シームレスショーツ 無縫製レディース下着 高通気性抗菌(Mサイズ5枚) | 1,080円(税込) |
楽天 | 【送料無料】シームレス ショーツ 3枚セット | 1,000円(税込) |
日本酒入りのお風呂で黒ずみケア
湯船に日本酒をいれることで皮膚が柔らかくなります。
また、日本酒はお米からできているため、米麴や米ぬかなどによる美白効果が期待できますし、日本酒の効果で皮膚が柔らかくなると、黒ずみ以外の角質も取れやすくなります。
日本酒を湯船に入れる目安は、一般的に使用されている家庭用の浴槽に対して、コップ1~1杯半程度の量を入れるだけで十分です。
もし、家庭に日本酒がないようであれば、お米のとぎ汁を取っておいて、湯船に入れて入るのも美白効果もあり、黒ずみ改善に期待できます。
お酒が飲めない人でも贈答品などで、もらったままの日本酒が眠っている場合、この機会にお風呂に使ってみるのも一つです。
他にも日本酒風呂の効果について、簡単に表にまとめていますので、参考にしてみて下さい。
浸透しやすい | 日本酒を湯船に入れることで、肌への浸透率が高くなり、肌が柔らかくなる。(お酒で酔うような心配はありませんが、香りが苦手な場合は要注意) |
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冷え性・凝りの改善 | 日本酒の効果と湯船に浸かることで、血行が良くなりやすく、冷え性や凝りの改善に効果があります。 |
寝つきが良くなる | 血行が良くなりやすいので、睡眠の導入がスムーズに行え不眠症の改善に効果があります。 |
老化防止 | 日本酒に含まれる抗酸化物質が老廃物を分解させ老化防止を助けてくれます。 |
レモンを使う
レモンは黒ずみや角質が気になるところに塗るだけでも効果を期待できます。
但し、レモンにはソラレンという物質が含まれているためシミなどの原因になるといった一面も持ち合わせています。
そのため、レモンを使用する際は朝のお手入れではなく、夜の就寝前のケアとして使うことが重要です。
ソラレンは、主にレモンの皮に多く含まれており、光に当たると肌が過剰反応を起こし必要以上に紫外線を取り込んでしまう特徴がありますが、ビタミンCが含まれているので、使用する時間帯さえ気を付ければ効果的に美白と肌の健康を維持することができます。
因みにソラレンはレモン以外にも柑橘系の皮に多く含まれいるため、皮だけを取っておいて湯船に入れて再利用するのも効果的です。
まとめ
黒ずみの原因の一つであるメラニンは、美容の面からすると厄介に思いがちです。
ですが、メラニンは私たちの肌を守ってくれるなくてはならない機能を果たしてくれいています。
メラニンが生成されるお陰で紫外線に当たっても直ぐに皮膚がんになることはありません。
紫外線などが当たった際に表皮で皮膚細胞へダメージを受けないようにするためにバリアとして、活躍してくれています。
黒ずみが皮膚を守ってくれているということですので、上手に黒ずみを改善できるように参考にして頂ければと思います。