シャンプーの時に髪が大量に抜ける
誰でも一度くらいは、シャンプーの時に髪が大量に抜けて焦った経験はあるのではないでしょうか。
私もそのうちの一人なのですが、大量に髪が抜けてしまうと、身体に異常があるのではないかと心配になってしまうものです。
それに、髪が抜ける時と言うのは、その日のシャンプーだけという訳ではなく、しばらく抜け毛が多い日が続くので余計に心配になってしまうものです。
そこで、今回は、女性の抜け毛の原因と予防策について、紹介していきます。
季節の変わり目に感じる抜け毛
まず、抜け毛が多い時期と言うのは、存在します。
特に季節の変わり目でもある、秋口はシャンプーの時に髪の毛が大量に抜けてしまう傾向があります。
また、後でも紹介していますが、毛周期と言ったヘアサイクルも関係していますが、季節の変わり目に大量に髪が抜けるのは、多くの人が一度は経験していることなので、必要以上に心配になる必要はありませんが、それでも気になるものです。
何故、秋に髪が大量に抜けるのか?
抜け毛が一番多く発生する時期は秋と言われていますが、主な原因は夏に浴びた紫外線の影響です。
露出する肌には、しっかりと日焼け止めクリームなどで肌を保護する人も多いのに対し、頭皮をケアしている人は少数です。
つまり、頭皮は一番、紫外線の影響を受けやすいにも関わらず、日焼け対策を行わないため、紫外線が蓄積された頭皮がダメージを受けてしまい、毛母細胞が衰えたり、死んでしまっている状態になります。
紫外線は、5月~10月くらいまではしっかりと降り注いでいるため、春先から紫外線を受け続けた頭皮が疲れてしまい、その結果、秋に髪が大量に抜けてしまうと言ったことが起こります。
特に頭のてっぺんは、もろに紫外線を受けるのと黒い髪の毛はさらに紫外線を吸収します。
肌もそうですが、このような夏の疲れが抜け毛の原因とも考えらます。
自然に髪の毛が抜ける原因
抜け毛で悩む女性は少なくありません。
一見、抜け毛や禿げは男性だけの問題と思われがちですが、驚くことに若い世代の20代や30代の女性が抜け毛に悩んでいることも多いようです。
女性の抜け毛と聞くと更年期障害と考えられがちですが、20代、30代の女性の薄毛や抜け毛は更年期障害の可能性は低く、むしろ、若年性脱毛症の可能性であることもあります。
若年性脱毛症と聞くと少し怖い気もしますが、まずは髪の毛が抜けてしまうのか、メカニズムを紹介します。
髪の毛のサイクル
髪の毛の特性として、まず抜けると髪を生やそうとします。
その期間を発生期といい、毛母細胞が髪を作る準備を整えます。
その次に迎えるのが、成長期です。
その名の通り、成長期なので髪の毛が伸び続けます。
成長期から終盤にかけて毛母細胞は活動がおさまり、約2週間程で活動を終えます。
その期間が退行期と言います。
退行期が過ぎると休止期に入り、約3ヶ月程度は髪の毛の成長が止まったままになり、自然に抜けていきます。
このようなサイクルで髪の毛は成長し自然と抜けていきます。
また、髪の毛のヘアサイクルについては、以前にも書いた脱毛の種類と効果!実際に全ての脱毛方法を体験!家庭用脱毛器の効果も紹介で紹介していますので、そちらも併せて参考にしてみて下さい。
実際に休止期を迎え自然に抜けた髪の毛の毛根を見ると、毛根の先が白くなっているのがわかります。
これは、きちんと毛根が成長期を終え栄養供給されなくなり、退行期に入った後で休止期で抜けている証拠です。
シャンプーの際に抜けた髪の毛全てを集めて確認するのには無理がありますが、ブラッシングの時に自然と抜けた毛根を確認してみて、毛根の先が白くなっていれば、お役目終了のバロメーターですので、この場合であれば、抜け毛に神経質にならなくても良いと言えます。
ただ、問題なのは、成長期で抜けた髪の毛は、毛根を確認すると黒いため、このような毛が大量に抜けてしまっているのであれば、注意が必要です。
1日で抜ける髪の本数平均
髪の毛が1日で抜ける本数の平均は人や季節異なりますが、約50本~100本程度と言われています。
それ以上抜けたからといって問題がある訳ではありませんし、あまり過剰に心配することもないですが、他人の抜け毛の量と比較することができないために心配になることもあるでしょう。
ただ、あまりにも抜け毛が酷いと感じる場合は、いつも使っているシャンプーを天然由来に変えてみたり、シャンプー、リンス、トリートメントと共にノンシリコンに変えてみるのも改善につながります。
人の髪の毛は全体で何本生えているのかと言うと、個人差はありますが、約数万本~多い方で13万と言われています。
他にもある髪が抜ける原因
季節の変わり目に髪が抜ける原因は、紫外線であることがほとんどですが、紫外線の影響とヘアサイクル以外が原因で髪が大量に抜けてしまうこともあります。
多くの場合、食生活や生活習慣が関係していますが、具体的にどのような原因で髪が抜けてしまうのかも紹介していきます。
若年性脱毛症
若年性脱毛症は基本的に髪の毛が生える工程のサイクルが機能していないか、機能が低下している可能性があります。
そのため、季節の変わり目に関係なく、髪が抜ける原因となります。
髪の毛のサイクルは、
「発生期」⇒「成長期」⇒「退行期」⇒「休止期」
です。
成長時期である成長期に髪の毛が抜けてしまうと髪の毛が痩せ細り薄毛や禿の原因にもなります。
特に短い髪の毛が抜ければ抜けるほど、薄毛や禿に気をつけておいた方が良いと言えます。
肉食ばかり好むと髪が抜けやすくなる
肉食が好きな人は動物性脂質の摂り過ぎが原因で皮脂が過剰に出やすく、頭皮の毛穴に汚れと皮脂で詰まりやすいため要注意です。
他にも、頭皮にかさぶたや白っぽい皮膚のような物が頭から落ちてきたりする場合、薄毛になる頭皮からのサインです。
かさぶたは、シャンプーの際に爪で傷つけてしまうこともあります。
なんとなく痒かったり、もしくはフケのような物が出るなどは脂性のフケかもしれません。
皮脂が多く分泌されている場合、雑菌やカビが繁殖し頭皮が痒くなります。
頭皮から嫌な臭いがする場合は、フケが酸化し更に炎症を起こします。
こういった場合、肉食の生活を改め、野菜やビタミンをしっかりと摂取し、薬用のシャンプーなどでも頭皮をケアしていくと良いでしょう。
頭皮が洗えていない
そもそも、頭皮がしっかりと洗えていないために抜け毛になることも十分に考えられます。
先ほど、シャンプーを天然由来の物やノンシリコンに変えてみるのも良いと言いましたが、理由はシリコンが頭皮の毛穴に詰まってしまうためです。
また、市販のシャンプー全てが悪い訳ではありませんが、売られているシャンプーやトリートメントは香り付けが良くされていきます。
そのため、しっかりと頭皮を洗えていなくても香りにより、頭皮が洗えているかのような錯覚に陥りやすいと言えます。
シリコンが必ずしも悪い訳ではありませんが、シリコンの怖いところはシリコン入りのシャンプーやヘア剤を使い続けていくと、頭皮だけではなく、髪の毛にもシリコンが蓄積されていき、その結果、抜け毛や髪の毛が固まってしまい、クセやまとまりが悪い髪になってしまいます。
シリコンについては、以前に書いたしっかり洗い流しているのに髪の毛がギトギトの理由はシリコンの蓄積が原因でビルドアップ?で紹介していますので、そちらも併せて参考にしてみて下さい。
上記の記事では、実際に私が体験した、シリコンが引き起こす悪影響と解決策も書いていますので、抜け毛以外で悩まれている人は読んでみてもらえると、解決につながるかもしれません。
因みに、今までの残留シリコンをしっかりと摂り除きたい場合は、美容院でも使用されている下記の商品はお勧めです。
参考 | 商品名 | 価格 |
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楽天 | ウアオ べジミックス シリコン除去 シャンプー 1000ml 詰め替え | 1,559円(税込) |
他にも市販で売られているシャンプーでお勧めなのが、牛乳石鹸から発売されているシャンプーもお勧めで、実際に私も使用していますが、こちらを使用してからは、抜け毛が減ったのとシリコンが入っていないので、排水溝の掃除が楽になりました。
参考 | 商品名 | 価格 |
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Amazon | 牛乳石鹸 無添加ノンシリコンシャンプー さらさら ポンプ付 500ml | 747円(税込) |
Amazon | 【2本セット】牛乳石鹸 無添加 ノンシリコントリートメント さらさら | 1,780 円(税込) |
楽天 | 牛乳石鹸 無添加ノンシリコンシャンプー さらさら ポンプ付 500ml | 735円(税込) |
楽天 | 牛乳石鹸 無添加 ノンシリコントリートメント さらさら | 488円(税込) |
この牛乳石鹸シャンプーシリーズは、さらさらタイプとしっとりタイプがありますが、さらさらタイプの方のみトリートメントはノンシリコンです。
抜け毛以外にもフケやかゆみが気になる人や最近、クセが強くなってきたとかんじている人にも、お勧めです。
因みにノンシリコンであっても、トリートメントはサラサラになります。
パーマやヘアカラーが原因
ヘアカラーには、脱色するためのブリーチ剤が入っています。
もちろん、頭皮にもダメージを与えます。
更に、ヘアカラー剤よりも強いのがパーマ液です。
どちらにせよ、髪以外にも頭皮にダメージを与えるのは確かですが、短い期間でブリーチやヘアカラーをしている場合は要注意です。
最低でも2ケ月以上の間隔を取るようにしましょう。
皮膚が弱い人や生理前も肌が敏感になっているので、季節の変わり目にヘアカラーやパーマをすると頭皮が荒れてしまう可能性があります。
その結果、抜け毛の原因や頭皮の炎症を引き起こします。
特に季節の変わり目である秋は夏に比べると、乾燥してくる季節のため、頭皮だけではなく皮膚のコンディション全般が整いにくい季節でもあるため、注意が必要です。
ダイエットによる抜け毛
女性の抜け毛の多い原因の一つにダイエットが考えられます。
特に春~夏にかけて、ダイエットを頑張っていた人は、頭皮に受けた紫外線の影響と相まって、秋の抜け毛の量が多い傾向にあります。
ダイエットによる食事制限が原因で、季節の変わり目に抜け毛を加速させてしまいます。
身体が必要としている栄養素を十分に摂取しながら、バランスの整った食事制限をしていれば心配する必要はありませんが、ダイエットが原因で若い女性がリアルに抜け毛で悩んでいることも珍しくありません。
無理な糖質制限、カロリー制限をすると髪の量が多い方でもすぐに抜け毛になる可能性があるので、髪の毛が多いからと言って安心していられません。
良質なたんぱく質も必ず、必要最低限は摂取することを意識する必要があります。
他にもダイエットが原因で、「生理が止まる」と言うこともよく聞きます。
この場合、生理が止まるイコール女性ホルモンが分泌されていないということになります。
女性ホルモンの低下
女性ホルモンの低下は誰でも起こりうることなのですが、女性ホルモンが低下してしまうと、20代の若い女性でも髪の毛に影響が出てくる場合もあり、抜け毛や白髪の原因にもなります。
実際に頭皮が薄く感じると自覚してくるのは、多くの場合、30代後半~50代くらいにかけてと個人差はあるものの女性ホルモンが低下すると髪にもハリがなくなり、頭皮が見えて髪が薄くなった感じることもあります。
また、髪の毛や肌のハリ、艶は全て女性ホルモンの分泌があってこそです。
例えば、生理がこなくなったり、閉経後は顕著に現れます。
髪の毛以外にも肌は乾燥し艶がなくなり、老けた印象になります。
こういった場合、女性ホルモンと同じような働きをする、イソフラボンが効果的です。
できれば、食品から摂取するのが一番で、毎日、納豆を1パック食べたり、豆乳を飲むなどが効果的ですが、どうしても納豆や豆乳が苦手と言った場合は、サプリに頼ってみるのも一つの方法です。
できるだけ、継続的に摂取することが重要です。
因みに、豆乳の効果にについては、以前に書いた豆乳摂取で女性に嬉しいことだらけのイソフラボンとアンチエイジングの効果で紹介していますので、そちらも併せて参考にしてみて下さい。
抜け毛と薄毛の予防対策
さて、抜け毛の原因を色々と紹介していきましたが、ここからは、抜け毛や薄毛についての予防方法を紹介していきます。
既に紹介した中で重複する部分もありますが、まとめていますので、参考にしてみて下さい。
紫外線対策で抜け毛を予防
シワやシミ、たるみなどの老化を引き起こす原因の一つとされている紫外線は毛根にもダメージを与えます。
抜け毛や薄毛を予防するには、頭皮に直接、紫外線が当たらないように日傘をさしたり、UVカットなどのスプレーを使うのも効果的です。
冬は紫外線予防に関して、あまり重要視しない場合も多いようですが、紫外線の影響は年中意識しておいた方が良いかもしれません。
また、特に夏場の帽子は頭が蒸れてしまうため、常に帽子をかぶっていると逆効果になりますので、適度に頭皮が蒸れないように室内に入れば、こまめに帽子を脱ぐことも必要です。
UVスプレーを頭皮に使用した場合、その日のシャンプーは丁寧に頭皮を優しく洗いつつしっかりと頭皮の汚れを落とすようにして下さい。
雨から頭皮を守る
雨にあたると禿げると言うことを聞いたことがある方も多いはず。
雨が悪いのではなく、降ってくる雨が酸性雨のため、抜け毛や薄毛などの悪影響を及ぼすのです。
酸性雨は空気中にある二酸化炭素、花粉、黄砂や排気など様々ですが、大気中の汚染物質が雨に混ざり酸性雨となって降り注ぎます。
そうすると、頭皮の毛穴に埃やチリなどが入り込み毛穴の詰まりの原因から、抜け毛を引き起こしやすくなります。
雨の日は、傘を事前に持ち歩いている場合がほとんどだと思いますが、急な雨には注意しフード付きの服であれば、少しの雨でもかぶるようにするなど、意識しておくと良いでしょう。
雨で頭皮が濡れてしまった場合は、出来るだけ早目にシャワーすることもポイントです。
必ず髪は乾かす
髪が短い人の場合は、自然乾燥で済ましている方も多いかもしれませんが、必ず、ドライヤーで乾かすようにして下さい。
自然乾燥は髪の毛が痛むだけではなく、頭皮の乾燥や雑菌の繁殖になります。
フケの原因や薄毛の原因にもなるので、しっかりと髪を乾かすことが重要です。
睡眠をしっかりと取る
睡眠時は成長ホルモンが分泌されます。
その時に身体は皮膚や筋肉などの体の修復作業に入ります。
睡眠をしっかりと取ることで、痛んだ頭皮や薄毛の原因となる炎症も修復します。
睡眠が不十分であると身体の再生機能が低下し薄毛や抜け毛も改善されにくいため、できる限り肌のゴールデンタイムに合わせてベッドに入るようにすると良いでしょう。
また、睡眠についても以前に書いた女性の眠りは浅い?睡眠が浅い理由と寝不足改善で得られる効果とは?で紹介していますので、そちらも併せて参考にしてみて下さい。
ヘッドマッサージ
ストレスは、知らず知らずのうちに溜めています。
頭皮も知らず知らずにダメージを受けています。
頭皮を美容院でマッサージされた経験のある人であれば、わかると思いますが、とても気持ちよく頭皮がすっきり感じます。
シャンプーの際に頭皮をマッサージすることも頭皮の血行を良くし、頭皮環境の改善につながります。
頭皮用のマッサージ道具などを利用して、効率よくマッサージすると良いでしょう。
まとめ
髪は女の命とも呼ばれるように、抜け毛がひどいとどうしても気になってしまいます。
男性だけに限らず、女性も年齢を重ねていくと、女性ホルモンの分泌が減ってしまうため、若い頃と同じようにはいきませんが、それでも日々の意識で改善されることもあります。
白髪も食生活を変えると、黒い髪が生えてくるようになったと言った事例も多いようです。
ただ、毛根や毛穴が死んでしまうと、髪が生えてこなくなるので、悪影響を及ぼす紫外線やシリコン剤の多用はお勧めできません。
なるべくなら、長く艶のあるしっかりとした髪を維持できるようにしたいものです。